茶道をはじめてみませんか? 茶道の作法や魅力についてご案内します。

お茶会に招かれて(お菓子のいただき方2)


次客・三客(自分の場合として)
食籠(菓子器)を両手でとって畳の縁外、ひざ前に置きます。食籠(菓子器)をおしいただいたら、亭主に「お菓子をちょうだいいたします」と一礼(あいさつ)します。懐紙を出して、和(折り目のほう)を手前に、ひざ前に置いて、食籠(菓子器)から黒もじ(箸)を右手でとります。黒もじを左手で下から添えて右手で持ち直して、お菓子を手前の取りやすいところからとって、懐紙にのせます。
主菓子を懐紙にのせたら、黒もじの先を懐紙の右肩端で清めて、食籠に戻します。食籠を次客との間、畳の縁外に送ります。

次客は食籠はそのままで、三客に次礼し、食籠を畳の縁外、正面(ひざ前)において、そのまま食籠を両手で軽くおしいただいて、畳に両手をついて亭主に「お菓子をちょうだいいたします」と一礼(あいさつ)します。次客も正客と同様にお菓子を取って、次客との間におくります。

つづいて正客はお干菓子器を畳の縁外、正面におきます。亭主に一礼して、懐紙にお干菓子を手でとり、お干菓子器を下座(次客)におくります。このとき、次礼はありません。



お茶会のポイント

一般的なお茶会には、食籠に蓋はついてないと思っていいですよ。
☆食籠に蓋がついてる場合⇒懐紙を出して、和(折り目のほう)を手前に、ひざ前に置いて、食籠(菓子器)から黒もじ(箸)をとって先を懐紙にかけておきます。食籠の蓋をとり、右手を左手の方へ移して、蓋をあお向けて、食籠の右横の上座寄りにおきます。黒もじを持ち直して、お菓子を手前の取りやすいところからとって、懐紙にのせます。
黒もじの先を懐紙の右肩端で清め、黒もじをいったん懐紙の上にかけておき、食籠の蓋を、開けたときと逆に扱って蓋をします。懐紙の上の黒もじをとって、左手で扱って蓋の上におきます。食籠を次客との間、畳の縁外に送ります。

お茶会(席)のミニ知識

☆主菓子⇒生菓子(羊羹・葛・饅頭・わらび餅など)で一種。お干菓子⇒せんべい・落雁など)で二種か三種類の盛り合わせ。
☆菓子器⇒主菓子器は薄茶の席では食籠(じきろう)を使うのが通常。食籠は塗物や焼物でできた蓋物。蓋の上に黒もじ(箸)を一膳添えます。お干菓子器は塗物がもっとも多く、丸や四方盆が一般的。(いずれも盆の色合いや形と、お干菓子とのつりあい、主菓子との調和も大切です)。
☆黒もじ⇒主菓子を取るときに使う箸のこと。

☆お菓子はいついただくのか⇒決まりはないみたいですが、茶せん通しが始まったら、正客は主菓子を先に召し上がります。お干菓子は懐紙の上にのせてひざ脇に置いておきまます。
次客からあとは順々にすぐに食べてもいいし、ひざ前においてて、お茶が自分に来る前に食べてもいいです。お干菓子は食べきれないときは懐紙に包んで、たもとかバッグに入れて持ち帰ってくださいね。
☆種類の違ったお干菓子が出た場合には、それぞれ一つずついただいていいらしいです。
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