茶道をはじめてみませんか? 茶道の作法や魅力についてご案内します。

表千家の薄茶・炉の運び点前1

炉の茶の湯

茶事には一年を通じ季節に応じて、客のもてなし方がさまざまあります。11月の初冬に、新茶(初夏に摘んだお茶)を初めて使い始める「口切りの茶」が行われ、お茶の世界におけるお正月に始まって(「お茶入の正月」とも呼ばれる)、「夜ばなし」(冬の季節、夕暮れより深夜にかけて催す茶事で夜長を利用して主と客がともに楽しむ茶会)。そして「暁の茶」、風炉の時期になると「初風炉の茶」、夏の「朝茶」、晩秋の「名残りの茶」などが代表的なものとされています。初冬の「口切り茶」と「炉開き」は重なり、この時期、風炉を閉じて炉を開き、風炉から炉に変わるのです。

では、炉の運び手前にまいりましょう。

まずお点前の準備です。水屋で水指に水をいれ、茶器(なつめ)・お茶碗(茶巾・茶せん・茶杓を仕組む)・建水(蓋置・柄杓を仕組む)を用意しておきます。

最初に茶道口より主菓子を運びます。
次にお点前の道具です。茶道口で水指をひざ前において、ふすまをを開け(ふすまの開け方参照)、一礼します。
両手で水指を持って立ちます。水指を持つとき手の側面小指が畳につくようにして持ち、左足からでます。一畳を六歩で歩いて道具畳で二歩歩いて座ります。(このときひざの位置は道具畳の中央で、炉の縁の線と平行になるように。)
水指をひざ前約24aくらいあけて畳の中央に置きます。立って客付けに回り(左足を引いて右回り)で水屋に戻ります。

次に右手に茶器(なつめ)、左手に茶碗(茶巾・茶せん・茶杓は仕組まれています)を持って出て、道具畳の中央に座ります。茶器(なつめ)・茶碗は水指の前にそろえて置きます。このとき茶器(なつめ)と茶碗の間は畳目三目ほどです。(風炉の運び点前を参考に)

客付け周りで水屋に戻り、建水(蓋置・柄杓は仕組まれています)を左手に持ってでます。建水を持って出たら茶道口に斜めに座り、建水をひざ前に置いてふすまを閉めます。建水を持って立ち、両器(茶碗・なつめ)の前に座り、建水を左ひざ脇に置きます。柄杓を左手で少し持ち上げて、蓋置を右手で取って柄杓を戻します。

右手でとった蓋置を左手にのせて、炉のほうへ斜めにひざをまわして、右手で蓋置を炉の右角近く(炉の縁の右から畳目三目、手前の縁から二目離して)に置きます。建水から柄杓を左手で取って右手で構えて蓋置の上に、柄杓の柄が体と平行になるように柄杓をのせます。そこで一礼します。


ポイント
炉の点前の最も基本となる手前は、薄茶運び点前だからね。だから基本である薄茶運び点前を十分に習得しておくことが大事だよ。薄茶点前の運びを参考にしながら「炉の運び点前」を学んでね。
←前の記事
ひとり言
次の記事→
表千家の薄茶・炉の運び点前2