お茶会に招かれて(気配りと作法2)
お茶席に入る(席入りといいます)茶席に入るにはまず正客が入り口(茶室の場合はにじり口という))で扇子をひざ前に横にして置いて座ります。
ふすま(障子)開け、両手をついて茶室の中(席中という)の様子をよく見てから、軽く一礼して扇子を右手に持ってにじって入ります。
両手を畳について軽くにじって腰を浮かせるようにして茶席に入ります。
茶席に入ったら右手に自然に扇子を持って立ち上がり、ひざに両手をのせて、床の間の前に進んで床の間の正面に座ってください。
扇子をひざ前に置いて、両手を畳について一礼します。一礼したら掛け物(軸)を拝見します。
次に、花入れが掛け物の前にあれば、そのまま拝見。床柱にかかっている場合は、ひざを花入れが向いてるほう、右(または左)にひざを繰って(向けて)、扇子を前に置いて花・花入れを拝見してください。
花・花入れを拝見したら、再び床の正面にひざを繰って向きを戻して、軽く一礼(両手は畳について)して扇子を右手に持って左へ(この場合正客だけ)ひざを繰って(向けて)立ち、道具畳へ向かいます。
お茶会(席)でのポイント
☆歩き方です。姿勢を正して2〜3歩前の畳を見ながらややすり足気味に歩いてください。
お茶会(席)でのミニ知識
☆茶道口亭主があいさつに出たり、お茶の点前をするための出入り口。
☆席入り
お茶会でお客が茶室に入ること。
☆にじり口
お客用の出入り口(本来は露地から茶室への出入り口。草庵の茶室における客の出入り口をいう。露地とは茶室に付属して設けられた庭園(茶庭ともいう)のこと)。
☆拝見
お茶席でお客が掛け軸・花・花入れなどの飾り付けの道具などを亭主に感謝を込めて見る事。
☆正客(しょうきゃく)
その席の最上位のお客で、席中で亭主とのやりとりの中心となる人。
☆詰(つめ)
末座に座る末客のこと。茶会を円滑に進めるための重要な役目で、茶事になれた人がなります。
☆総礼
亭主のあいさつに対して客一同が揃っての礼のこと。
☆縁内・縁外
自分の座ってる畳を基準に畳の縁(へり)の内側・外側のこと。
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