表千家の薄茶・炉の運び点前2
一礼したら、居ずまいをただします。炉の運び点前でお茶をたてる場合、体の位置はひざの中央が炉縁の内隅(炉縁の内側の角)になるように座ります。建水を左手で少し前にすすめて(ひざより少し下で、炉縁の線に半分掛かるほど)、左手でお茶碗を取って、右手に持ち替え、右手でひざ前向こうに置きます。次に右手でなつめをとってお茶碗とひざのとの間に置きます。帛紗(ふくさ)を捌いて(ちり打ちは左ひざ上で)たたんで、お茶碗を「こ」の字に拭いて水指のほうに(水指と炉縁を結ぶ線上の三分の一くらい)に置きます。再び帛紗(ふくさ)を捌いてたたみ変え(二度目は音をたてずに)、茶杓を拭いてなつめの上にのせます。帛紗(ふくさ)を左手に持ったまま、茶せんをなつめの右横に取り出して置き、お茶碗を少し手前、ひざ前中ほどに引いて、帛紗(ふくさ)を右手に持ち替えて、右手で右ひざ横に置きます。
蓋置から右手で柄杓を取って左手に構え、右手で持った帛紗(ふくさ)で、釜の蓋をとって蓋置の上にのせ、帛紗(ふくさ)は建水のうしろ近くに置きます。
ポイント
柄杓の扱いかた(炉の場合)
柄杓を構えてお湯を汲む場合 構えた柄杓を横にして右手を柄の下にまわしてお湯を汲みます。
釜に柄杓を置く場合 このとき柄杓の合をうつむけて、釜の縁の中に落とし柄を炉縁の三分の一に置きます。このとき柄杓を持つ指は親指は柄をくぐらせて五本の指がそろうようにして、人さし指と中指の間に柄をはさんで持って静かに置きます。
湯を汲むとき 釜にかかった柄杓の柄の節と切止めの中ほどを、親指と人さし指で柄を取って柄だけを少しあげる。人さし指と中指であをはさんで汲むように持ち直し、合をそのまま釜の底近くに入れて、湯をくみ上げます.
水をくむとき 風炉のときの手つきで柄杓の柄を上から取って、柄杓をひざ上で横にします。、合は自然にあおむくようにもち、風炉のときと同じように左手で柄の節から1・5センチほど合近くを持ち柄は体と平行す。
るするように横にして右手をくむように持ち直します。
注意 全ての釜の湯は底近く、深いところをくむこと(水指から水をくむときは浅く、上をくむように)
風炉の場合は薄茶の運び手前3で説明
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