表千家・茶道具1
茶道では数多くの茶道具が使われますが、ここではお茶会(お点前)に必要なものをあげてみました。
☆ お茶に必要な道具を置く棚、この棚のある部屋を水屋といいます。
茶室には欠かせない場所であり、茶室の台所だと思ってください。
茶事の用意をしたり手前の準備を整えたり・片付けたりする場所です。
☆ お茶を点てるのに必要なもの
掛け物・掛け軸
茶室の雰囲気の源であり、最も大切な役割を果たすといわれています。
花入れ
お茶席に飾る茶花を入れる器で、真・行・草がある。
真とは青磁・染付けの類をいう。(真の格とするこの花入れには草物の花は似合いません)
行とは楽焼など、各地の焼き物・陶器のほとんどをいう。(真と草の格の中間のすべてを指していう)
草とは竹とか籠の一般的な花入れや、素焼きの土焼きなどをいう。
(中国渡来の古格をもつ籠などは行の格とみてもよい)
茶碗
天目茶碗(唐物)・高麗茶碗(高麗の茶碗)・楽焼碗(長次郎の楽焼)色絵の茶碗(備前・信楽や仁清・乾山などの焼き物に上絵付けしたもの)
茶器
抹茶を入れる塗り物の容器をいい、一般的な形を棗(なつめ)という。
(黒塗りや蒔絵などの施された華やかなものがある)
茶巾
お茶を拭き清める長方形の白い麻布。
(水に濡らして絞って使う)
茶杓
茶器に入れた抹茶をすくう道具。
柄杓
茶釜からお湯を汲みとるのに用いる道具。
茶筅
お茶を点てる際、抹茶とお湯を混ぜてかきまわして泡をたてる道具。
水指
茶湯の釜にさす水を入れるもので、柄杓で汲みだすすようになっている。
(焼き物・金物・塗り物などで作られ色も形も様々で備前・信楽・伊賀・志野焼きなどがある)
建水
お点前の間に茶碗をすすいだお湯や水を捨てる道具。木地の曲物(まがりもの)・陶器・金属器などがある。水こぼし・こぼしともいう。
帛紗
茶道具を拭いたり清めたり、茶碗をなどを扱うときに使う塩瀬という絹織物。(女子用は紅色・男子用は紫色)
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